台湾を知る
01
250万人を擁する台湾の首都、台北。大都会でありながら情緒にもあふれる魅力的な街のスポットをご紹介。
台北からアクセス抜群!欲張りな旅を叶えてくれる、台北近郊のスポットをご紹介。
台湾人が選ぶ、住みたい街No. 1「台中」。台湾第二の都市の魅力が詰まったスポットをご紹介します。
台湾人が選ぶ、住みたい街No. 1「台中」。台湾第二の都市の魅力が詰まったスポットをご紹介します。
北回帰線が通過する阿里山への起点都市、嘉義の観光スポットをご紹介します。
かつて首都だった街「台南」の、歴史と伝統が感じられるスポットをご紹介します。
南台最大の都市にして、進化を続けるベイエリア。高雄の魅力のスポットをご紹介。
雄大な海と山に囲まれた、台湾東部のゲートタウン「花蓮」のスポットをご紹介します。
セミナーは全5回です。今回は2回目
2.1. 青銅器:殷・周時代の権力と祭祀
中国文明の根幹をなす青銅器は、単なる金属製品ではない。それは、殷・周の時代(紀元前1600年-紀元前221年頃)において、貴族の身分と権力を象徴する「礼器」であり、政治と祭祀の中心をなす重要な存在であった 。中国の青銅器時代は、約1500年間にわたり栄え、その技術は後の様々な産業の興隆を促した 。
故宮博物院が誇る青銅器の最高傑作の一つが毛公鼎である。約2800年前の西周時代後期に製造されたと伝えられるこの鼎(かなえ)は、内側に500文字余りにも及ぶ銘文が刻まれており、現存する青銅器の文章の中では最長を誇る 。この銘文は、当時の政治状況や歴史的背景を伝える極めて貴重な歴史資料であり、単なる美術品を超えた価値を有している。
また、毛公鼎と同時期に作られた宗周鐘も、故宮の重要な青銅器である。この鐘には、周王が外敵に対抗し、国の平安と永続を願う強い意志が111文字の銘文で記されている 。青銅器という硬質な素材は、このように歴史的記録を後世に伝えるための媒体としても機能し、当時の権力者の思想や祈りを、数千年後の現代にまで伝えているのである 。
2.2. 陶磁器:土の百変化と窯の芸術
陶磁器は「文明の象徴」であり、柔らかな土が窯の中で硬い芸術品へと変わる過程は、中国文化の多様な変遷を映し出してきた 。故宮の陶磁器コレクションは、唐時代の鮮やかな唐三彩から、宋時代の洗練された青磁、清時代の精巧な転心瓶(霽青描金游魚転心瓶)に至るまで、各王朝の美意識と技術の粋を物語っている 。中でも、宋代の汝窯青磁は、その究極の美意識を体現する存在である。幻の「天青色」と称されるその釉色は、純粋で洗練された美しさを放つ 。汝窯青磁の伝世品は世界でわずか約74点しか存在しないとされ、その希少性は多くの愛好家を惹きつけている 。その特徴は、純粋な天青色の釉薬、釉面に現れる細かな「氷裂文」(貫入)、そして極めて小さな「支釘痕」(焼成時に器を支えた跡)であり、当時の職人が追求した究極の美と完成度の高さを物語っている 。
3.3. 玉器:君子の徳と神秘のエネルギー
故宮の玉器コレクションは、玉が中国人に抱かせてきた濃厚な情感と奥深い理念を映し出している 。約7〜8千年前の先人たちは、玉を「美しく不朽」の石として崇め、そこに豊かな「精気」、すなわち神秘的なエネルギーが宿ると信じていた。彼らは、玉を神々と対話するための道具として用いた 。
しかし、社会の進歩と儒教思想の台頭に伴い、玉に備わるとされた神秘的な「霊性」の概念は徐々に変化を遂げた。玉は、儒家によって「仁、義、智、勇、絜」といった「君子の徳」を象徴するものと解釈されるようになったのである 。この玉文化の変遷を象徴する作品こそ、第一講で紹介した翠玉白菜である。この作品は、単なる彫刻の傑作ではない。それは、玉が持つ「美と不朽」という古代からの物理的な特性から選ばれ、同時に白菜が持つ「清純」や「子孫繁栄」という象徴が、儒教的な倫理観や家庭の幸福を願う思想と結びついた。古代の霊的な信仰と、後の時代の儒教的な倫理観という、玉が持つ二つの文化的側面が融合することで、作品は単なる芸術品を超え、数千年にわたる中国の精神文化の変遷を象徴する存在となっているのである。この作品を通じて、美術品が歴史や哲学と密接に結びついていることを理解し、より深い鑑賞体験を得ることが可能となる。
故博院勉強会のカリキュラム内容については、講師と打ち合わせ準備中です。
詳細は、愛旅!台湾スタッフまで!

箕山 育恵(Ikue Minoyama)
一人旅好きが高じて旅行会社に就職し、海外添乗員として活躍していた私は、30歳前、取引先の勧めで「ビッグハートトラベルエージェンシー株式会社」を設立しました。JTBやJALの協力もあり事業は順調に拡大。1997年には、海外エンタメチケット販売とハワイ、グアム、サイパン、沖縄のリゾートホテルの販売総代理店として「株式会社ビッグハートインターナショナル」を設立しました。しかし、2010年に日本航空が経営破綻したことをきっかけに旅行業から一時的に身を引き、「ビッグハートトラベルエージェンシー株式会社」の株式を譲渡。その後、2015年より「株式会社ビッグハートインターナショナル」は台湾旅行に特化した事業を再開し、現在は「愛旅!台湾」と「金典ホテルズ日本営業部」として活動しています。 特に、アクティブシニアの方々には、歩いて、味わって、笑って、台湾で若返る旅をプランニング。また、車椅子や目が不自由な方には専任サポートが、お客様のペースで楽しめる台湾旅や、お客様に寄り添う台湾旅をご案内させていただきます。 2020年からはトラベルコンサルタントとしても活動を開始し、これまでの経験を活かし、新たに旅行業界へ参入される事業者様の支援をさせていただいております。