収蔵品は69万点以上、すべてを見るには8年以上はかかると言われています。
國立故宮博物院の参観の仕方は一部例外もありますが、本館3階の玉器、青銅器から2階の陶磁器、書画へとみていくと大まかに歴史を追える形となっています。故宮博物院が誇る数ある名宝の中で、特に知名度の高い「肉形石」と「翠玉白菜」「毛公鼎」は考古学的価値が高いとされています。
「肉形石」豚の角煮を模した彫刻は皮・脂肪・肉の三層が分かれ、なんと毛穴までリアルに表現されています。
「翠玉白菜」光緒帝の妃、瑾妃の持参品と考えられている。白菜の緑の部分には、子孫繁栄を象徴するイナゴとキリギリスが彫られています。
「毛公鼎」周の宣王から毛公にあてた内側に500字の銘文が鋳込まれています。
「鏤雕象牙雲龍紋套球」は、24層からなる球体の全ての層が回転し、制作方法は不明ですが、親子3代が100年にわたって製作したと言われています。※國立故宮博物院南部院區は、アジアとの交流をテーマにして中国の文物以外にアジアの文物も展示しています。