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日本統治時代に建設された旧鉄道工場を再利用した「国家鉄道博物館」が、2025年7月31日に一部オープンします。
この工場は1930年(昭和5年)に建設が始まり、1935年(昭和10年)に完成。以来、列車の修繕や組み立て、整備などを担ってきました。その後、1948年に「台北機廠」と改称され、一部施設が増築されましたが、2012年にすべての工場機能が桃園市に移転し、車両工場としての役割を終えました。
その後、歴史的価値の高さなどから敷地全域が国定古跡に指定され、2016年には旧工場を鉄道博物館として再活用・活性化させる計画が内閣により決定。2019年から修復工事が順次進められており、ついに今年、一部開館の運びとなりました。
第一段階として公開されるのは、ディーゼル工場・総弁皇室・大浴場・技工養成所・材料試験所・大令堂。そのほか常設展や特別展なども開幕するそうです。
日本統治時代の鉄道工場の様子を今に伝える非常に貴重な施設ですので、ぜひ足を運び、当時の雰囲気を感じてみてはいかがでしょうか。
国家鉄道博物館:台北市信義区市民大道五段50號
アクセス:MRT松山新店線「南京三民」駅、MRT板南線「国府紀念館」駅・「台北市政府」駅からそれぞれ徒歩15~20
国家鉄道博物館準備處(日本語)
参考記事:フォーカス台湾(日本語)